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All Mine「Dawn Glow」 1

※こちらは「All Mine」シリーズの3番目のお話になります。








(Yunho)








怖いのに頑張って二階の屋根を伝い
チャンミンを起こして向かったマクドナルド。

俺が大学1年チャンミンがまだ高校生の初夏。

幼馴染で仲の良い兄弟みたいだった。





「チャンミン、おはよう」

そいつが声をかけてきたことで 俺のリズムが乱れたのは確か。



いつもと変わらないチャンミンとの朝食中に、そいつは挨拶してきた。
驚いた顔でバーガーから口を離しペーパーで拭ってから、チャンミンは驚きを瞳に残したまま「おはよう」って笑顔を向けるから、俺は途端にムッと、苛立つ熱が胸に湧き上がる。


「朝からよく食うなぁ。学校の昼もめちゃ食ってるけど朝からそんだけいけるんだ」

そいつは俺の知らない学校の話を出して感心した息を漏らすと、チャンミンのトレーを眺め笑顔を見せた。

クラスメイトなのかチャンミンの返す笑顔は驚きもすぐに消え、少しだけ俺の知らない領域の表情を見せる。

「うん。寝るとお腹減るから」

頷いて返した言葉にそいつが笑う。

「寝るだけって…新陳代謝いいかんな、お前」
「うるさいなぁ」
「体育の時間も誰より早く汗だくでいつも感心する」
「感心すんな。バカにしてんだろ」
「そんなことないよ。新陳代謝いいと長生きすんだぞ。いーなぁー」
「ほらっいつもバカにしやがって」

そいつが戯けて頭を撫でたら、チャンミンがムッとした顔でその手を払って腹にパンチを返し、笑い合った。
俺はそんな二人を眺めて、ウーロン茶を口にする。


……いつもって。

なんだよ。


いや別にクラスメイトだから当たり前だし、いいんだけれど。


チャンミンはチャンミンだし。
俺のもんでもないし。
可愛い弟みたいなもんだ。




……だけど少し嫌なのは疎外感か。



「チャンミンこの後暇?クラスの何人かと遊ぶんだけど」

そいつの言葉にぼんやり口にしていたウーロン茶を空気ごと飲み込んで喉が痛い。
咳き込むのをなんとか堪えてチャンミンの顔を見たら、なぜか瞳を泳がせ俺を見てくる。

「ユノ…ユノはこの後どうするの?」

「……ぇ」


なんにも決めて無かったから、頭が真っ白で。

「いや…別に……何もない…」

そう返すしかなくて。

「チャンミナ友達と遊ぶの?」
「うん…どうしようかな。ユノは何するの?」
「え……うん…」

今日はバイトも無かったからチャンミンとダラダラ過ごそうかと

……思っていたけれど。



そんなの口にするのは


考えてみたら


おかしいよな。




「今日は特に決めてないけど…」


こういう時なんて言えばいいんだ?
ただお前と過ごそうかなって思ってた。いつも通り。

やっぱり…おかしいか?


「……チャンミン友達と遊ぶのならいいよ。俺も誰かに声かけるし、平気」

言い方キツかったかな。
そんなつもりはなかったけれど
そんな気がするような声色になった。


「……うん」

なぜか一瞬目を眇めてチャンミンは頷くと横にいた友達に話し始めたから、俺の耳はそれを拒否するようにそれ以降何も入って来ない。


どうしようかな。

居心地悪くて逃げたい感覚に、自分も誰かと遊ぼうかと店内をぐるりと見渡したら、視界の隅にチャンミンと話していた奴が俺に軽く会釈して離れていくのが見えた。


「あれ?もう予定決めたの?早いね」

さも気にしてませんでしたというように体を戻したら、チャンミンは食べ終わったバーガーの包み紙をクシャリと丸めて放り出すとコーラを手にとった。


「うん。場所と時間決めただけだから」
「そっか」
「ユノは?」
「…ぇ?俺?」

また同じ事を聞かれズズズと残りを吸い上げる音に急かされた気分になりながら、結局どうするかも決めていない俺は、じっと上目遣いでこちらを見るチャンミンに苦笑してみせた。


「……いやぁ…チャンミンに振られちゃったから今日は不貞寝でもしようかな…」
「なにそれ」
「本当だよ」

嘘じゃない。
俺は今朝起きた時にもうチャンミンと一日中のんびり過ごしたいって決めてたんだ。

今さっき今日の予定を聞かれて
こう思うことはおかしいって気づかされたほど普通に。


おかしい?

あれ?…おかしいかな。


なんだこれ。


おかしくないはずなのに改めて口にするとおかしく感じる。



目の前で椅子を引きチャンミンがトレーを持って立ち上がった。

「じゃあ楽しんでこいよ」

俺の言葉にまたチャンミンはさっきと同じ目を眇めた表情をする。

「……ユノ」
「ん?」
「ご馳走様」
「うん、いいよ」
「ユノも楽しんで」
「うん」

何をだろう。

ゴロゴロすんのを、楽しむのかな。

意味もなく下がったテンションでもう誰かを誘って遊ぼうなんて気も起きずに、俺は曖昧に笑って手を振った。


ゴミを捨てに行くチャンミンの背中を追いながら、俺は言いようのない胸のモヤモヤに思わず眉間に皺を寄せた。


幼馴染って言葉は
あんまり効力が無いものなんだな。
数ヶ月前に出会ったクラスメイトに負ける程。


ああ、なんかさぁ。


幼馴染じゃなかったら

今日は
今のこのやりとりは

どうだったのだろう。



例えば……恋人同士だったら?



そう思ってしまう俺は

もう駄目だよね。












-------------------------------------
明日はリーマンの二人に戻ります。
チャンミンside。
それでは短い間ですがお付き合いをお願いしますm(__)m


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- 6 Comments

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2018/05/13 (Sun) 21:58 | REPLY |   

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2018/05/14 (Mon) 07:22 | REPLY |   

くるりん@  

Re: No title

チャ*1011さま

またこのグダグダした二人です。
よかったら一週間ちょっとお付き合いを♡
ソンムル短いお話をまとめただけなんです( ̄▽ ̄)
大したもんじゃないですw

2018/05/14 (Mon) 15:15 | REPLY |   

くるりん@  

Re: はじめましてm(__)m

す*かさま

初めましてーヾ(≧▽≦)ノ
楽しみにしていただいていたなんて嬉しいっ。
ご期待に添えているか微妙なんですけど、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♡
雑談はいつもくだらなくて…適当に流し見を;つД`)

2018/05/14 (Mon) 15:18 | REPLY |   

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2018/05/14 (Mon) 18:15 | REPLY |   

くるりん@  

Re: お久しぶりです〜

ゆ*まさま

こんばんはお久しぶりですー(*´▽`*)
復習読みありがとうございます;つД`)
毎回間が開くので申し訳ない…orz
結構適当で都合よく書いているとこがあるので、以前のと矛盾点があったら生温かくスルーしてやってください…(;´・ω・)

初チュウ…………やばっ全然考えてないっ。
いや、でも流れ的にそろそろでおかしくないよねぇ。←聞くな、お前の話。
いきなりベッドシーンの回想にしようかと思ったけど、もう少しゆっくりでもいいかな。
あーキスシーンちょっと考えて見よっと( *´艸`)

2018/05/14 (Mon) 21:45 | REPLY |   

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