All Mine 「選択」 8

(Changmin)









「あ………………だよね…」


僕が風呂から出ると
ユノは引いた布団の上にうつ伏せで動いていなかった。


髪はびちょびちょ、体だって中途半端に湿って
僕が浴室に入った頃にはもう眠りの世界だったんだろうな。

ため息をつきつつすぐに風呂場からバスタオルを二枚を持ってくる。
一枚を頭の下に、それから涎が口の端についた情けない顔に苦笑しながらもう一枚で軽く頭を拭いた。

「……かっこいい顔が超ブッサですが…」

全然起きないから

「…いいか」

ワシャワシャと拭き始める。

それでも起きないユノにドライヤーをかけようかとまで思い
それからこんな事を平気でしている自分に冷静になったら笑いが出た。


なに二回連続泊めてんだ、僕。

しょうがないとはいえ…


……いや多分。



しょうがないなんて思っていないくて。



こんなことになって
ちょっと楽しい。


「……はは…」

途端に感じる胸の痛みに掠れた笑いが出る。


「……参ったよね」


ユノが言ってくれた言葉に今日何度泣きそうなになったか。

……あ…泣いたか。

だって僕のこれまでの事すら受け入れ
それさえも超えて関係を続けて行こうと言ってくれるんだ。

こんなユノを近くで感じ

言葉を交わし
くだらないことで笑い合い

その時には無かった大人な
お互い踏み込まないラインを決めつつ過ごす居心地の良い関係を、こう何度も味わってしまうとこの先もずっと続けていきたくなってしまう。



でも

子供だった僕がユノのお母さんから言われたことは間違っていなくて、今もおかしくはないと思っている。
そしてそれに対して僕がとった行動も、今も間違っているとは思わない。




だったら


僕の戻りかけた歪んだ気持ちはもう消して

この前みたいな僕は絶対ユノに匂わせる事なく


ユノの望む通りにこの時間が続き
僕のしなければいけない僕の通りに

ただ仲良い友達だけの関係だったら

これなら
誰も咎めないだろうか。




恋愛では無くて
仲の良い
兄弟みたいな、恋人未満の友達


なんていうんだっけ

この前見たな。


スマホで検索をかけて暫くあちこち彷徨って


ああ…見つけた。

ブロマンス?


そう、これ。



こういうの。



こういうのなら。


僕は許して貰えないだろうか。





スマホを置き
横で眠るユノの髪を撫でる。


もしかしたらまた巡り合ったのは
神様があの間違った選択をやり直すチャンスをくれたんじゃないのかな。

あの頃の僕はまだ幼くて
ユノの感情に押し流されてしまったけれど
今の僕は十分大人。


なら僕は

今度は

あんな関係にならないように
ユノが決して間違うことのないように頑張るから。




「……ユノ……ありがとう。…好きだよ」



こんな気持ちで
こんな感情を込めた言葉はもうこれでおしまい。

好きだって、愛おしいだって
いろんな意味があるんだ。
これからの僕はそんな感情を。

そういえば。と頬に手を置き
ユノがしてくれるようにそっと親指で撫でてみる。

これも最初で最後。
僕からはもうしない。



そこまでやってから
自分でちょっと笑ってしまう。

「なんか…儀式みたいだ…」

自分で口にして
改めて
そんな事をしないといけないぐらいに僕はユノへ心が傾いてしまっていたんだと気づく。

だからこんな事をするのも大事。


再びそっと触れた頬に
キスしたらどうなるのだろうか。
不意に思う。


最後だから。


そんな弱い心が擡げたけれど
流石にそれは良くないって
嘲笑が浮かぶ。


僕はこんなにも。

「ダメじゃんね」


あまりにも情けない自分に
呆れと気持ちの切り替えの混ざった深呼吸をする。

「……ユノ…」




…おやすみ。






「……………なぁ…?」




……?!



僕の就寝の挨拶は
ユノの声に遮られた。



「……チャンミナ?」

「…っ」

ハッと息を飲んで身が竦んだ僕の手がユノの頬から離れたけれど

すぐに掴まれて。


「……なにがダメなんだよ…?」


眠たそうな瞳のユノが僕を見上げていた。













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ということで
私の大好きな「大事なことは相手が寝ている時に言う」シチュでした(笑)

明日はユノside…の予定。
本当はお話くっ付けたので今日の「おやすみ」でお話終わりだったんですけど
ちょっとあれかなぁと思い、ユノ起こしてw急遽今続き書いてます(;´Д`)
明日UP出来ていることを祈っといてください(笑)
珍しくカットや修正していない、くるりん@がいかに大元はグダグダ暗く書いているかが分かるユノが読めるかとおもいます。
UP駄目だったらすみません。でもこうやって単発のまとめで出すときは流れがあるので間を開けたくないので頑張って書きます。

とりあえず明日も覗いてみてください(*ノωノ)



読んで貰えて幸せ♡ありがとうございます。
頑張れるのでポチポチ押していただけたら嬉しいです。
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4 Comments

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2018/09/04 (Tue) 20:12 | REPLY |   

ゆかたろう  

な なんだとー!
「おやすみ…」で終わりにするつもりだったのかー‼️
早く ユノを叩き起こせー 笑

2018/09/04 (Tue) 20:45 | REPLY |   

くるりん@  

Re: タイトルなし

み*さま

まだ大人になり切れていない頃に言われた一言はずっと胸に残っているし、自分でも後ろめたい気持ちが多少あるものだから引きずっております(;´∀`)面倒くさいやつです。

2018/09/05 (Wed) 17:45 | REPLY |   

くるりん@  

Re: タイトルなし

ゆか*ろうさま

そう。くらーいまま終わらせる予定だったんだけど
ユノがぐいぐい押し出したらポチが増えたからやっぱりそういう流れで終わらせた方がいいかなぁーって(笑)

2018/09/05 (Wed) 17:47 | REPLY |   

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