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SS 「スケジュール」


それでは勝手にクリスマス企画w第一弾。



今日のお話は単発で書いているあのカフェで会っていたリーマン二人の続きです。

ほんともうタイトルつけないと駄目だよね…;つД`)
何にしようかな…次迄には(笑)

なんの続きだこれ?と思った方はこちらノーマルSS (←タイトルをクリック)をどうぞ♡


それではめでたく恋人同士になった二人
だけどノンケのユノが恋人になったチャンミンには色々悩みがあるようです。

今日はそんな話。











SS 「スケジュール」






(Changmin)








来週の月曜はクリスマスイブ。
でも僕達は今日デートをする。

都合が合わなかったんじゃ無い。

今日がいいって僕がお願いした。
僕の我儘だ。




日が沈み始めた街並みを待ち合わせに向かう電車の窓から眺め、僕はため息が出てしまう。


恋人になって初めてのクリスマス。

……なのはわかっているけれど。

僕は浮かれるどころか
俯きがちになる。


……こんなにもこのイベントが複雑な気分になるなんて。

またでかけたため息を飲み込んで
車内に顔を向けると男女のカップルがいくつか目に入った。


去年のユノは
確か彼女と過ごしていたはず。
どうだったかなんてそこまで知りたくもなかったし
わざわざ知るのもおかしいから話のネタにもしなかった。
独り身で暇な僕は同僚のデートへ向かう背中を押して残業していたからなんとなく終わっていたイベントだった。



この前僕の家で初めてキスをして。
それ以降は電話もしたけれど会うこともなく。
ユノはアジアを自国のように駆け回り、僕もプロジェクトの重要な部分を任されたりと忙しく、友達の頃はこんなものだったから
まぁ……しょうがないか、と相変わらず恋人と友達の境がわからないままで。


遠距離恋愛みたいなもんかな。

ふと思ったけれど

耳に届いたカップルの笑い声が
それ以上に僕の気持ちをブルーにする。


恋人になって。
僕はユノに対してどうしていいのか分からなくなった。

片思いの時は
こうなったらいいな、とか
ああだったらいいな、なんて思っていたことが

垣根が取り払われてなんでも許されてしまうと
急に現実が迫ってきた。

それにお互い同性だから
仕事とプライベートの熱量も理解できて。

多分女性だったら感覚の差がいいように働いて
「仕事と私どっちが大事」なんて可愛く言うのだろうけれど。
そんなの男からしたらかなりウザったいものだって分かる。
だから理解出来る分飲み込んでしまう時もあるし、こっちも都合がいいなんて思ってしまうとこもあった。

ユノがこんな風だからふられてばかりだ。
なんて
それだけの所為にするのはちょっと違う気がする。
今の関係は
「そんなユノが好きだ」と言った僕の所為も大分ありそうだ。


元々イベントは大事にするユノが無理矢理作った時間は
同時に恋人として過ごすことへの恥ずかしさと戸惑い。
その時は嬉しさ一杯で頷いた僕なのに。

「……複雑だなぁ…」

思わず小声で呟いたら
目的地の駅に着いた。







待ち合わせの改札にまだユノの姿は無くて
僕はスマホをポケットから取り出してなんの連絡もないのを確認して顔を上げた。


イベント本番は来週とは言え
今日も似たような空気だな。

ユノからクリスマスだから出掛けようと言われた時
口にしたレストランがもうそのイベントには大定番で。
尻込みした僕が指定したのはイブでもクリスマスでも無い前の週の今日。
僕の言葉にユノが電話の向こうで苦笑したのが分かった。



なんか
恋人になるって

………思っていたのと違った。



ここのところの僕の正直な気持ち。


……こんなこと言ったらユノは怒るかな。



「はぁっ…」


と息をついて天井を仰ぐ。



……いや…怒るなんて…


ただ
このままじゃ

未来はなんとなく見えてくる。


今度は僕が愛想をつかされる。



あんなにもに望んでいた関係のはずなのに。

……なにやってんだか。





「チャンミンお待たせ、待った?」

笑顔のユノが横にいて
僕は慌てて首を振った。

「僕もついさっき着いたんだ。大丈夫」
「そう?良かった。行こうか」
「うん」

歩き出したユノの背中を見て僕も歩き出す。
カジュアルなジャケットとパンツ。
今日もカッコいいなぁ、なんて思いながら
何気なく落とした視界に綺麗な指先が見えた。


手を繋ぐ。

……とか。

そういえば…そんな風に触ったことないな。


中学の時体育の時間とかが最後か。
高校は違ったし。

大人になればそんなことも…


「チャンミン」

名前を呼ばれて
はっと顔を上げた。


「どうした?」

少し目を丸め気味のユノに首を振って
すぐに横に並ぶ。

「なんでもないけど?…今日は楽しみだなぁ。クリスマスメニューなんでしょ?ユノにしては上出来な選択だよ。これまでの恋愛の学習がいかされてるね」
「なんだそれ。じゃあクリスマスデートなんだから腕でも組む?」

途端にドクンっと心臓が脈打つのが分かる。

「は?馬鹿じゃない?」

だけど即座に返した言葉に

「だよね」

ユノはやっぱり苦笑したから
僕は堪えきれずに口を尖らせた。

「当たり前だろ?誰かに見られたら…」
「うーん…平気じゃない?」
「ダメだよ。万が一っていう…ここはユノの会社の沿線。それにまだ夕方」
「まぁ…そうだけど…」

眉が下がった表情に
僕の口はますます饒舌になる。

「ユノ、今日だって多分カップルに囲まれてご飯だよ。いやぁーどうしようか。ちょっと恥ずかしいかな。彼女いない男二人って笑われるかな?その方がいいよね?まだ今日ならマシかと思うんだけどさ…来週なんて…」

「だから今日にしたんだろ?」
「え?なに…」

聞き返した声はユノの困り顔に消える。

「だからチャンミンはイブもクリスマスも避けたんだろ?」

「……いや…」
「だろ?」
「そんなことは…」
「違う?」
「……ちがう…」
「…ずっと聞こうかと思っていたんだけれど…チャンミンはさぁ……」

ますます曇ったユノの表情に嫌な予感がした。

「…以前のままの方がいい?」
「…え」

俯きかけていた頭が思わず上がる。
そこには大きくため息をついていたユノがいて
僕は続く言葉が予想出来て震える息を吐き出した。


「俺が恋人になってって我儘言ったのに俺は変わらずこんな調子だから……うーん…なんていえばいいか…」

歩きながら頭を傾げ宙を見るユノの横で思わず足が止まった。


ほら。
言わんこっちゃない。


「……チャンミン辛いんじゃない?」



ユノが僕を好きって言ってくれて
恋人になってって言ってくれて

嬉しかったのに。



もう



……不安が

現実になる。



「俺さぁ…色々悩んだけど、チャンミンがデートで会うたびにそんな顔するならさ…」


まずい。

目の前が霞んだ。


「チャンミン?!」
「あ、や、いや。あはは…」

笑ったのに笑えてなくて
瞳を僅かに見開いたユノの顔が見えたから、誤魔化す様に鼻をすすって顔を逸らした。

「ごっごめん。ああ…僕ちょっとトイレ行きたくなっちゃった。寒いよね。…ここで待っててっすぐ戻るからね」
「チャンミン」
「待ってて。話は聞くから…ちょっと…」


聞きたくないけど
聞かなきゃいけないけど
心の準備が出来てない。

……一呼吸入れて。


逃げるように背を向けたのに。

「待たない」

腕がぎしっと悲鳴をあげそうな痛みに振り返ると、ユノが眉間に皺を寄せて僕を見ていた。


「ユノ……なに…」
「ごめん。そんなつもりじゃなくて」
「あ、違うから。僕の方こそごめん。ユノを困らせてるね。すぐもど…」
「いやそう言うんじゃなくて」

腕を掴んだままうな垂れたユノは
大きくため息をついたあと

いきなり

「いいか、チャンミン最後まで話を聞けっ」

「?!」

周囲の通行人が顔を向ける程の声で言う。




………僕は今…怒られて………いるよな。



明らかに怒りの色を向けられて
肩が竦んだまま頷き返した。


「…チャンミン…あのさぁ…なんで泣くんだよ」
「なんでって…泣いてないよ」
「嘘つけ」
「嘘じゃ…」
「どうして泣くんだよ?俺まだ何も言ってないのに…」

そんな事も口にしないと分からないのかと呆気に取られていると
ユノはもう一度「あー…」ってどこか行き場のない気持ちを逃すように首の後ろをかき、大きくため息をついた。


「あーもう…今日レストランで言おうと思ったんだけどさ…こんな調子のお前は嫌だから先でいいよ。もう…」

ユノは何も言えない僕に今度は口を尖らせるとさっきとは違う色で睨みつけた。

「も、もう?」
「もうだよ」

アヒル口のユノはジャケットの内ポケットに手を突っ込むと、僕の右手を掴んで手のひらにポンと押し付けるように何かを置く。


「……鍵」
「そう、俺ん家の。入口の暗証番号は知ってるよね?」
「……う…うん…これな…に…」
「一緒に住もうよ。俺のうちに来て」

僕の目をじっと見つめ「うん」って頷くから、僕は口が開く。

「は?」
「外でイチャつくのもダメ、なかなかお互い忙しくて会えない。でも俺はお前と一緒に過ごしたいし、イチャつきたい。分かる?」
「え…うん…」
「お前もそうでしょ?そうじゃない?」
「あ…う…ん…そうかな…」
「だよな」
「…うん」
「だろ?……俺この前お前のうちに泊めてもらって、あの時急に帰ることになって凄く思ったんだ。一緒に住んでいたらこんな思いもしなくていいのになって。お前もそう思わない?」

「……」

僕は鍵を手のひらに乗せたまま

恥ずかしそうに
それでも最後は強い意志を持った視線に
嬉しくも困った気持ちで苦笑した。


僕が思い悩んでいた時間
全く違う目線でユノも同じように思い悩んでくれていて。

結果這い上がれないでもがいている僕に
予想もしていなかった豪快な解決方法で手を差し伸べてくれる。

ほんと敵わないし、惚れてしまうところなんだよね。


「だから一緒に住もうよ。俺のとこならチャンミンの荷物全部入るから」

ま、そう言われちゃうと確かにそうなんだけど。

……この相手をいまいち考えていない口ぶりは
もうユノの中では決定されたことだよな。

これを覆すのはなかなか……。

なんて思うのは
ユノだけじゃなく
違う意味で泣きそうなぐらい
嬉しく思う僕の所為でもあるのだけれど。


「ユノ?あのさぁ…僕今住んでいるところもう買ってんだけど」
「え?!嘘だろ?」
「嘘だけど」
「……最低だな。嫌なのかよ」
「ちょっと意地悪したくなった」
「は?」
「だって嬉しいってそのまま頷くのって、なんだか癪じゃない?もう決定されちゃうって少し悔しいし」
「あーはいはい…じゃあ…」

僕の言葉に

「チャンミン続きはご飯食べながら話そう?とりあえずうちの片付けが最初だからその日程を決めようよ…クリスマスイブは?休みだけど」
「え?!」
「ちょうどいいね。あの家に引っ越して大掃除初めて…あははは」

ユノは決まりが悪そうな照れた笑いを浮かべ
「はぁ?!」っと瞳を見開いた僕の背中を押した。













(FIN)



----------------------------------
ということで第一弾はこのお話。
いかがでしたか(/・ω・)/?

この二人何気にちゃんと進展しております(笑)
めでたく一緒に住むことになりました(*ノωノ)おめでとー♡

だけど来週の24日は「こんなの一日じゃ片付かないだろっ?!」と激怒しているチャンミンがユノの部屋にいる事でしょうwww


それでは次は「All Mine」
こっちもなんだかんだ続いている二人。
限りなく微妙な関係が続いております。
くるりん@今回のとこのシリーズ二つはウキウキしながら書いています。
こういうラブラブになり切れない不安定話は書くの大好き(*ノωノ)←最低。

では19日にヾ(≧▽≦)ノ



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- 5 Comments

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2018/12/18 (Tue) 21:57 | REPLY |   

くるりん@  

Re: タイトルなし

yo*rinさま

こんばんはーヾ(≧▽≦)ノ
ここのユノも中々に男前さんです。
楽しんで貰えてよかったです♡

京セラ娘さんと楽しまれたんですねーいいなぁー行きたかったなぁ。
ほんと東方神起は最高に楽しいエンターテイメント。

yo*rinさまも寒くなってきたのでご自愛くださいね( *´艸`)

2018/12/19 (Wed) 19:31 | REPLY |   

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2018/12/23 (Sun) 08:11 | REPLY |   

くるりん@  

Re: タイトルなし

み*さま

こんにちは。
私もラブラブになり切れない好き同士ってとっても大好物(*ノωノ)
書いてて楽しー!
この話のチャンミンはずっとノンケのユノが好きだったから、どうも臆病になりすぎているんです。
一緒に暮らし始めたらどうなるかなぁ( ̄▽ ̄)wwwwwwwww←最低
ここはベッドまで持ち込みたいので暫く予告なしで書き続けます。
気付いたら覗きに来てね(=゚ω゚)ノ

2018/12/23 (Sun) 20:09 | REPLY |   

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2019/01/09 (Wed) 10:11 | REPLY |   

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